WASABIの女になりたい

関ジャニ∞の大倉くんとなにわ男子の高橋恭平くんとLilかんさいが大好き。 ジャニーズのこととか趣味のこととかを書きます

久しぶりの生現場、プロデューサーズ観劇記録

 

私は関西ジャニーズJr. なにわ男子の高橋恭平くんのオタクなのだが、恭平くんは吉沢亮くんの大ファンで、何かあるたびに「好きな人は吉沢亮くん!」「あこがれの人は吉沢亮くん!」「吉沢亮くんと共演して兄弟役かバディ役をやりたい!」「吉沢亮くんがでてるあのコのトリコは5回見に行った」「吉沢亮くんと仲良くなってお家に遊びに行きたい」「吉沢亮くんから服をもらいたい」とオタク並みのちゅきちゅきアピールをしている。

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雑誌の自己プロデュース企画であのコ、のトリコのコスプレをする恭平くん(WINK UP 2020.11月号)

 

好きな人の好きな人は好き!タイプの人間こと私は、恭平くんにすすめられるがままに映画を見、自ら雑誌や写真集を買いはじめ、ついにはハンサムライブの円盤、DVDしりょうを手に入れ、あれよこれよというままに立派な吉沢さんのファンになっていた。そんな吉沢さんがミュージカルに初挑戦することをたしかBunkamuraのメルマガかなにかで見かけて知り、これは絶対見に行かなくては・・・!とチケットをもぎとった。

 

10月に映画の舞台挨拶を見に行ったものの、ライブや演劇を生で見るのはなんと8ヶ月以上ぶりだった。久しぶりの生の現場を終えて思ったこと、

 

「やっぱり生の現場しか勝たん!!」

 

 

プロデューサーズは1968年の同名映画をもとに、2001年にブロードウェイで舞台化されたミュージカル。“ブロードウェイミュージカルを題材としたブロードウェイミュージカル”であり、“史上最低のミュージカルを製作しボロ儲けを夢見る二人の顛末”を描いたコメディーミュージカルである。

落ちぶれたブロードウェイのプロデューサーであるマックスと気の弱い会計士のレオが、「舞台が成功するより失敗したほうが儲かるのでは…?じゃあわざと絶対失敗する舞台を作ろう!」といってお金持ちのおばあさまから枕営業で資金を集め、ヒトラーをこよなく愛するドイツ人が書いた最低の脚本を手に入れ、ゲイカップルの最低な演出家、スウェーデン出身で英語が話せない金髪セクシー美女を仲間にし、オーディションで歌えない踊れない役者を集めて史上最低の舞台を作る…という話。

 

下ネタあり、ステレオタイプの偏見ありありでこれって笑っていいやつなの…?と思ってしまうようなところもあったけど、観劇後に帰りながら「あ〜ほんとうに楽しかった!」と思える作品だった。

 

今回、初めて生の吉沢亮さんを拝見したのだが、一幕では気が弱くてちょっと陰気なレオの雰囲気をまとっており、二幕では前髪を上げたセットがめちゃくちゃ似合っていて、夢だったブロードウェイプロデューサーへの一歩を踏み出し自信がついたレオの雰囲気がよく出ているなぁと思った。そして物語が終わり、一度幕が降りてカーテンコールで出てきた吉沢さんの姿を見たとき、「はっ!本物の吉沢亮さんだ!!」となってびっくりした。幕があがっておりるまではそこにいたのはレオで、カテコではじめて吉沢亮さんだと思えた感じだった。

そして初めて生で見た吉沢さんはほんっとうにほんっとうにかっこよかった…。カテコでは出演者皆さんで手をフリフリする振り付けがついてるのだけど、そのふりを間違えてしまった吉沢さんがやっちゃったって顔で舌ぺろしたのを目撃して何も言えなくなってしまった。*1

吉沢さんは今回がミュージカル初出演だとは思えないほどのびのびと歌いあげていて、表情もコロコロ変わるので見ていてほんとうに楽しかった。井上さんと並ぶと身長差があるのがまた、マックスとレオのでこぼこコンビ感が出ていてかわいいかった。他の作品を見ていても思うけど、吉沢さんはびっくりするくらい整ったお顔で正しくイケメンなのに、どこか影があったり癖があったりちょっと暗い役が似合っていて、レオのちょっと様子がおかしくて陰気臭い感じもすごくハマっていたと思う。

私が見た回は1週目の最後の公演だったけど、レポを読んでいると初日は少し硬かったそうなので、もしかして1週間のうちにめちゃくちゃ成長してるのでは…?と思ってときめいた。プロデューサーズは演出の福田監督の熱烈オファーで出演を決めたそうだが、吉沢さんのミュージカル絶対また見たい…!と思ってしまった。カテコで井上さんに「ミュージカル楽しくなってきた?」と聞かれてにっこにこで「ハイっ!」と答えてたのが嬉しかったので、吉沢さんがやりたいと思ってくれるならぜひともまた見たい。(ちなみにこのやりとりの時、身長差で上目遣い気味になっていたのがめちゃくちゃかわいかった)

 

吉沢さんともうひとり、カルメン役の木村達成さんも気になっている俳優さんの1人だったので見るのを楽しみにしていた。木村さんが演じるカルメンはゲイの役だったのだけど、舞台に現れた瞬間、あまりの美しさに目を奪われてしまった。端正な顔だちにバッチリメイクがとても似合っていて、動きは女性らしくしなやか、そしてなんといっても圧巻のスタイル…!

顔が小さくて腰が細い…!

銀河鉄道のビジュアルを見ていたイメージか最近はすごく男らしいイメージだったのだけど、舞台に立つカルメンは線が細くて本当にきれいだった。カップルとしてコンビで出番の多かったロジャー役の吉野圭吾さんとの息もピッタリで、見れば見るほど好きなコンビになっていった。

いつかもう少し年齢を重ねたらキンキーブーツのローラをやってほしい…達成くんのローラを見てみたい……と思いました。

 

そしてなんといっても主役マックス・ビアリーストック役の井上芳雄さん。私はミュージカル界に詳しいわけでもなんでもないただのジャニーズオタクなので井上さんのことは今回初めて知ったのだけど、小学生みたいな感想で申し訳ないがほんとうにほんとうにすごかった…。

なかでも二幕の牢屋の中でマックスのソロ曲Betrayedの演技が圧巻でほんとうに感動して毎公演鳥肌が立つくらいだった…。

井上さんは背も高くて手足がすらっと長いのもとってもかっこよかった。法廷の場面で腕まくりしたシャツから伸びる腕、その先の大きい手に細くて長い指がなんとも魅力的、ドイツ人と一緒に踊る時にズボンの裾を捲らされるのだが、その際ズボンの下から出てきたソックスガーター(今回初めて知った)を見た時には天を仰いだ…ありがとう、ソックスガーター🙏

オリジナル版ではマックスは背が低くて太っていてややハゲている中年のおじさんなのだが、井上さんのマックスはすらっとしていて品がある感じ。ご本人が11月15日のラジオで「マックスは太っているとあったけどそこはあまり気にしなかった 〜略〜 舞台の内容はかなり下品なんだけど、僕の上品さでなんかうまいことなっている」と冗談めかして言っていたが、まさにおっしゃる通りで、言ってることもやってることも下品極まりないのだけど、なぜかそれを感じさせずにかっこよかったなと思わせられるのが本当にすごい!(出資者のおばあさんたちがうらやましい!)

井上さんのファンの方の感想を見ていると、プロデューサーズではしっかり歌い上げるような曲はなかったかなと言っていたので、いつかコメディではないミュージカルも見てみたいなと思った。それにしても牢屋の中での曲はすごかったな…あれだけ何度でも見に行きたいくらい。

 

長くなってしまったので書ききれないけど、ウーラ役の木下晴香さんもフランツ役の佐藤二朗さんもホールド・ミータッチミー役の春風ひとみさんも本当にすごかったです。(書いていても思うけどホールド・ミータッチミーってどんな名前やねん。)

吉沢さんもいろんなインタビューで佐藤二朗さんの名前を出していたけど、佐藤二朗さん、シンプルに歌がうまい。

 

プロデューサーズは、ストーリー自体はわかりやすく、ばかばかしくてお下品で、かなりきつい風刺が効いているけど、深いことを考えずに楽しめるストーリーで、ブロードウェイが舞台の作品でもあるからセットが豪華だったり、劇中歌は親しみやすくて観劇後も口ずさみたくなるような感じ、そして今回は生オケも入っていたりと「ミュージカルを見に来た…!」感をすごく実感できた舞台だった。

福田監督のコメディ演出を心配する声も始まる前は見かけていたけど、おそらくこれはひどいwと思ったところはもともとの脚本なんだろう。*2 メタ的なセリフがいくつかあったのと、佐藤二朗さんのアドリブコーナー的なところがあったのでそこが福田監督の好みっぽいな〜と思った。

何人ものおばあさん達の四点歩行器を使ったパフォーマンスには、歩行器にそんな使い方があるのか…!とびっくりしたし、「ヒトラーの春」を見せられている時間はひたすら悪い夢でも見ているかのようだった。

ドイツ人とヒトラー以外にも、アイルランド人、フランス人、ゲイ、金髪白人女性、あらゆる人に対しての偏見がすごくて笑っていいのか困ったところもあったのだけど、このミュージカルをドイツでも公演しているというのだからすごい。ツイッターで見つかろうものならあらゆるところから火柱が立ち上るのが目に見える。

 

こうやって書いていると、じゃあ一体なにがよかったんだ…?と不思議になってくるんだけど、劇中で誰も不幸せにならないことと、全力でふざけてくだらないことをやっていたのがよかったのかな?と思う。

豪華な舞台をただただくだらないな〜と言って笑いながら見ること、これってもしかして一番贅沢なのでは…?

このコロナ禍でなんとなく息苦しくて暗い日々を過ごしてきて、最初の現場がプロデューサーズだったことが私はとてもラッキーだった。

 

11月15日のソワレではカテコの挨拶(アフタートーク)があって、主演の井上芳雄さんが「コロナで大変なこの時期にこんなにバカバカしい舞台をやって怒られないか不安、今のところはどこからも怒られてないです(笑)」と言っていたけど、この先が見えない大変な時期だからこそ、豪華できらびやかで、ばかばかしくて笑えるこのミュージカルをやることに意味があるのではないかと思った。

 

以前ブログでも書いたが、私は配信は生の現場の代わりにはなりえないと思っていて、演者の人たちとたくさんの観客で同じ空間を共有して、音とか温度とかが直接伝わってくる生の現場がやっぱり1番大好きだ。早起きして新幹線にとびのるのも、チケットを持ったか何回も確認したり、現場でお友達に会ったり、トイレが心配で脱水になっちゃったり、そういうのも全部含めて私が好きなものだなと再認識。

 

ほんとうに楽しい舞台だったので、これは大野さんのレオもぜひ見たい…と思ってしまい今絶賛悩み中。*3 このまま無事に何事もなく完走できることをただただ祈ります。

 

はぁ、楽しかった。

 

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※11/28に3回目*4を見に行ったので追記

3回目を見に行く前に映画版を見て予習をしたのもあってか、小ネタやセリフがすっと入ってきてより内容を楽しめた気がする。

1週目に見に行ったときと比べると、吉沢さんがよりのびのびと演技をしているように見えてわくわくした。アドリブの動きが増えていたり、ソロ曲I Wanna Be a Producerではコロコロ変わる表情を見ているのがとっても楽しかった。クシャッと笑う顔が本当にかわいい。

また、1週目に見たときはどちらかというとレオの弟子感が強くて、マックスといい師弟コンビだな〜と思っていたのだが、今回はより"相棒"感が強くなったな、と思った。(事前に映画を見て行ったのでその先入観もあるかもですが)

客席の雰囲気も回によって全然違って、28日は笑い声や手拍子が多いなぁと感じたのだが、それがやりやすい雰囲気につながったのか、演者の方のアドリブも多かったような気がする。

日本では舞台やミュージカルは静かに見るものという感覚があるが、以前ブロードウェイでアラジンを観劇した際、ジーニーが出て来ると客席が大盛り上がりしていたことを思い出した。今はこんな情勢なので難しい面もあるけれど、楽しければ思いっきり笑えばいいんだよな。コメディミュージカルがもっとポピュラーになればいいなぁと思った。(私が知らないだけでしたら申し訳ございません!)

 

*1:私はハンサム2016のSo Free!の大サビで舌ぺろする吉沢さんを見て沼に深く入り込みました

*2:あとから映画版もみたけどそっちのほうが下ネタはよっぽどひどかった

*3:2週目以降にコロナの感染が拡大してきたため泣く泣く諦めました。グリブラを見る限り大型犬のように人懐こくて圧倒的に陽の雰囲気を持つ大野さんがレオをどう演じたのか見てみたかった…泣

*4:11/15はマチソワ2回みました